大矢アキオ『喰いすぎ注意』…メルセデスが広めたイタリア料理

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ラヴィオリの化け物…

かくして我が家から860km、オーストリア経由1泊2日で、南ドイツ・シュヴァーベン地方のテュービンゲンに辿り着いた。閑静な学園都市である。清潔でもある。犬のフンを誤って踏んでしまうことは考えられない。

メルセデスベンツの本拠地であるシュットゥットガルトと同じ州である。実際、街のバス公団は優先的にメルセデスを導入しているらしく、ドイツ商用車界のもう一方の雄であるVW系マン(MAN)製バスは、ついぞ街中で見なかった。

その路線バス、列車のごとく時刻表どおりにやって来る。雨が降る日も遅れない。車内もきれいである。イタリアに住んでいると、こんな些細なことでも感激してしまう。

ところが、「やっぱり」というべき事態が待っていた。料理である。ホームステイ先の主は、シュヴァーベンの代表的料理であるマウルタッシェンを毎日のようにテーブルに供した。ほうれん草や肉を、パスタ生地でくるんだものである。この地方ではスーパーマーケットの冷凍食品売り場で、おびただしい種類のマウルタッシェンが販売されているのだ。

一般的にドイツ人の夕食は軽い。したがって、それなりのもてなし、とも受け取れなくもない。それに今やイタリアと同様、パスタから手作りする家なんて幻想に過ぎないことも知っている。

だが、言うなればラヴィオリの巨大なお化けである。その歴史には諸説あるが、イタリアから伝えられたという説を信じると、ますます食べる意義が感じられなくなってきた。

そういって自分で何か料理しようとしても、きれい好きの主は台所を使わせてくれない。これはいかん、ということで、週のうち数日の夕食をキャンセルし、地元テュービンゲンやシュトゥットガルトで外食を試みることにした。

《大矢アキオ Akio Lorenzo OYA》

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