朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2007年6月14日付
●アウディ「TTロードスター」2代目より力強くゆったり(読売・8面)
●NY4年半ぶり安値、122円半ば(読売・9面)
●高速道全社が当期黒字(朝日・8面)
●不正輸出厳罰強化へ、軍事転用可能な製品(朝日・8面)
●トヨタ すでに「世界首位」(産経・10面)
●新日鉄とトヨタ合意、特殊鋼10%値上げ 安定調達優先で決着(産経・10面)
●国交省事務次官に峰久氏を起用(東京・3面)
●ジャガーなど売却報道、フォード検討認める(東京・8面)
●ファナック24年ぶり新工場 新興国需要に対応(日経・1面)
●CO2削減目標2010年度に10% ホンダ06年度(日経・11面)
●新日鉄、合同製鐵を傘下に(日経・11面)
ひとくちコメント
米自動車専門紙『オートモーティブ・ニューズ』によると、「トヨタ自動車が2006年の世界自動車販売で、ゼネラルモーターズ(GM)を上回り、初のトップに立った」と報じている。13日の一部の夕刊で取り上げたほか、きょうの産経なども報じている。
記事によると、GMとトヨタの発表では、GMが約29万台差でトヨタを上回っていたが、GMの集計には、出資比率50%を下回る合弁生産で、中国ブランドとして販売されるミニバン約42万台が含まれていたという。同紙はこれを除き、その結果、約12万8000台の差でトヨタがGMを追い抜いたとしている。
07年はトヨタが首位の座を奪うことが確実視されているが、1年前倒しでトヨタが「世界一」となった伝えている。「世界一」で大騒ぎしているのはトヨタ自身よりもマスコミのほうかもしれない。