モナコGPでマクラーレンにつけられた差を取り戻すべくカナダGPに臨んだフェラーリ勢。しかし予選から思ったような速さは出せず、10日の決勝レースでも散々な結果に終わった。
4番グリッドスタートだったキミ・ライコネンはスタート直後に同僚のフェリペ・マッサと接触しダメージを負った。その上、クラッシュしたロバート・クビサ(BMWザウバー)のマシンの残骸がフロントウイングにひっかかるというアクシデントに見舞われ、5位に入るのがやっとという状態。
一方のマッサはライコネンよりはいい走りで表彰台圏内をキープしながらも、ピットレーンでの赤信号無視という痛恨のミスで黒旗失格処分、ノーポイントに終わった。
レース終了後、チーム代表のジャン・トッドは、「今日唯一のポジティブなニュースはクビサが無事だったことだけ。むろん、今日はハッピーではない。この週末から学ばなければ前に進むことはできない。だがこのような状況に陥ったのはこれが初めてではない。これまでも何度も困難からはい上がってきたのだから」と気を引き締めていた。