最近はコンパクトカーでも3ナンバーボディが増えてきているが、トヨタ『プレミオ』『アリオン』は新型になっても5ナンバーをキープしている。
プレミオ/アリオンの開発責任者を務めた第2トヨタセンターの日高達郎さんは「やはり日本では3ナンバーになると、大きなクルマというイメージが根強くあります。とくにプレミオ/アリオンのユーザーである50−60代の方にはその印象が強いようです」
「もともと輸出することは考えていないので、5ナンバーサイズにこだわり、日本国内で使いやすいクルマにしたほうが得策だと考えました。そのためプレミオ/アリオンは、当初から5ナンバーの枠を超えない範囲でデザインやパッケージングを作り込みました」という。
確かに国産車が大きくなる理由のひとつは、輸出先の要望や安全基準に合わせているケースが多いので、プレミオ/アリオンのような国内専用モデルは、5ナンバーサイズを維持していたほうが販売的には有利に働くに違いない。