2004年の登場以来、日本国内だけではなくハンガリーや中国でも現地生産され、全世界で57万台もの販売を記録しているスズキのコンパクトカー『スイフト』が、初のマイナーチェンジを実施した。
今回の変更では従来の1.3リットルFF車(4AT)のパワートレインを、新開発の1.2リットルエンジンに切り替え、トランスミッションも4速ATからアイシン製のCVTに変更している。
エクステリアでは前後バンパーやフロントグリルのデザイン変更、ウインカー内蔵ドアミラーの採用を行ない、スポーティなイメージに磨きを掛けている。いっぽうインテリアはシート表皮が変更された程度だが、リヤシートのラゲッジアレンジメントを一新し、使い勝手を高めている。
また、女性ユーザーや高級車からダウンサイズするユーザーを狙った、上質な専用インテリアを装備した「スタイル」も、カタログモデルとして追加ラインアップした。
スイフトのチーフエンジニアを務めた津川和也さんは「今回のマイナーチェンジでは、エンジンとリヤシートアレンジを変更し、スタイルを追加することで幅広い年代のユーザーを取り込むことを目標といたしました」
「したがって今まで好評だったデザインや足まわりに関しては、大きく手を加えていませんが、燃費性能やラゲッジの使い勝手は大きく進化させています」という。
実際に新しくなったスイフトを見ても、外観上の変化はわかりにくいが、パワートレインに関しては大きく進化しているようだ。つまり、今回は見た目よりも中身で勝負するマイナーチェンジを行なっているのだ。