3月29日、ホンダから3代目となる『シビック・タイプR』が発売された。2代目のシビック タイプRはイギリス生産の欧州向けを3ドアモデルを逆輸入していたが、新型は国内向けの現行型4ドアセダンをベースに選んでいる。
エンジンやトランスミッションは昨年販売を終了した『インテグラ・タイプR』と共通のものだが、吸排気系にさらなるチューニングを施し、最高出力を5ps、最大トルクも0.9kgm向上させた225ps/21.9kgmというスペックをマークしている。
新型シビック・タイプRの開発責任者を務めた、本田技研研究所の假屋満さんは「インテグラ・タイプRの生産終了後、しばらくタイプRの火は消えてしまっていましたが、タイプRはホンダのレーシングスピリットを象徴するモデルとして必要なものと考えています」
「新型シビック・タイプRは、速さと一体になる走りの歓びを獲得することはもちろん、インテグラ タイプRを超える、史上最速のFFタイプRを目指して開発を進めました。そして、その目標を超えたタイプRを作り出すことに成功しました」と話す。
エンジンスペックはインテグラ タイプRを超えており、セダンボディを採用したことで、ボディ剛性もインテグラを50%も上回っているという。この内容なら、新型シビック・タイプRは、史上最速のタイプRと語るにふさわしい仕上がりだと期待できる。