【新聞ウォッチ】座間工場閉鎖を決断した日産の辻義文さんが逝去

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気になるニュース・気になる内幕---今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。

2007年2月21日付

●ボルボ排ガス規制強化に対応、日産ディーゼル完全子会社化、経営判断を迅速化(読売・8面)

●「燃料電池」ハイヤー登場 日産自動車(読売・10面)

●箱根ターンパイク 東洋ゴムが命名権(読売・34面)

●トヨタが開発拠点、5千人規模(朝日・13面)

●ホンダ会長に青木副社長内定(産経・10面)

●トラック再編 アジア軸に(日経・11面)

●ホンダ、3755万株売り出し、個人株主増に活用(日経・16面)

●ブリヂストン、営業益横ばい、今期(日経・17面)

●訃報・日産自動車元社長の辻義文さん死去(日経・43面)

ひとくちコメント

日産自動車の社長、会長職を務めた辻義文さんが大動脈瘤(りゅう)破裂で亡くなった。2月6日には79歳の誕生日を迎えたばかりだったが、その5日後の11日夜、大動脈瘤(りゅう)破裂で都内の病院で息を引きとったという。

葬儀・告別式は近親者ですませたため、きょうの各紙の訃報欄には日産自動車主催の「お別れの会」を3月26日午前11時30分から東京都港区の新高輪プリンスホテル「飛天」で行うことを報じている。

辻さんは1954年に東大工学部を卒業後、日産自動車に入社。生産畑が長く、バブル崩壊後の92年には社長に就任した。当時、筆者は経済誌で自動車を担当していたが、真っ先に思い浮かぶのは断腸の思いで「座間工場閉鎖」を決断した経緯を黒縁のメガネを涙で曇らせながら語ってくれたこと。

その後、日産はゴーン改革で村山工場も閉鎖したが、リストラの先駆者は辻さんである。激動の日産ウェイを語れる経営者がまたひとり姿を消した。合掌。

《福田俊之》

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