豊田通商と東京電力は、タイでバイオガスCDM(クリーン開発メカニズム)プロジェクト設備の運転を開始したと発表した。温室効果ガスの一つであるメタンガスを回収し、2012年12月までに、両社合計で56万4000tの炭素クレジットを購入する。
クリーン開発メカニズムは、先進国と途上国が途上国での温室効果ガスの削減プロジェクトを共同で実施し、その結果生じた、排出削減量を炭素クレジットとして取得する仕組み。「共同実施」や「排出量取引」と並ぶ、3つの京都メカニズムのうちの1つ。
豊田通商と東京電力は、両社が出資するプロジェクト事業会社「キャッサバ・ウエースト・ツー・エナジー社」を通じ、タピオカ澱粉製造工場から発生するメタンガスを回収するための設備の建設を進めてきた。
同プロジェクトを通じて創出される炭素クレジットを豊田通商は約33.8万t、東京電力は同22.6万t(二酸化炭素換算)購入する。