三菱自動車から発売された『デリカD:5』のボディの基礎となるプラットフォームも、パワートレイン同様に『アウトランダー』と共用されている。
デリカD:5の開発を取りまとめた、商品開発プロジェクトマネージャーの山本弘毅さんは「デリカD:5のプラットフォームはアウトランダーと共用していますので、フロントサスペンションの形状などは、ほぼ同じ構造です」
「ですが、リヤサスペンションはアウトランダーよりも多人数乗車の機会が多く、さらに重い荷物を積むことを想定して、北米仕様のアウトランダーと同じように、ショックアブソーバーとスプリングを別置きのレイアウトにしています」
「これらの改良により、デリカ:D5はオンロードで多人数乗車しても、快適で安心感の高い走行安定性を手に入れています。もちろん悪路走破性に関しても、アウトランダーに匹敵する対地障害角とロードクリアランスを確保していますので、SUVに匹敵する走りが可能です」という。
従来の『デリカスペースギア』は重心が高く、オンロードの走りでは評価がイマイチだっただけに、デリカD:5ではオンロードの乗り心地や走行安定にも力が入っているようだ。