オートバックスグループの一つ、湘南オートモビル・ビジネス専門学校では、オーディオをカスタムしたトヨタ『エスティマハイブリッド』(先代)、スバル『レガシィB4』、ダイハツ『タント』の3台を用意した。周りのチューニングカーのような派手さはない、でもしっかりと肝を押さえた音に仕上がっていた。
1月12日−14日、千葉の幕張メッセで開催された東京オートサロン。エクステリアやインテリアなどのカスタムに目が行くが、もうひとつのカスタム、カーAV関係にも注目すべき展示があった。
カーAV関係では、大口径のサブウーファーや大容量のアンプなどをラッゲージルームなどに所狭しとインストールしたり、これでもかと大中小のモニターを付けるなど、ど派手なチューニングが目立っていた。
いっぽうビジュアルに訴えるのでなく、ノーマルに近い内装で音のクオリティを上げるのも一つのカスタムのはずだ。しっかりと音の定位をとったり、不要な振動を抑えるようにデッドニング(防振)をしたクルマで音楽を聴くと、そう思うユーザーも多いだろう。
湘南オートモビル・ビジネス専門学校のエスティマハイブリッドは、乗って目を閉じると、前の方でエリック・クラプトンが歌っていたし、DVDでは5.1chの迫力あるサウンドでカーチェイスするクルマの臨場感をかもし出していた。
しかしインテリアは、「これがノーマルだよ」と知らない人に言ったら、納得しそうなくらい、しっくりと作りこまれていた。実は、内張りの内側は天井から床などあらゆるところが防振。さりげないけど、実は奥が深いというのも、しっかりとしたカスタムだと学生達が作り込んだエスティマやタントが教えてくれた。