ボルボの本格SUV、『XC90』のフェイスリフトは今回が初。装いも新たに07年モデルがデビューを飾った。
エクステリアでは、樹脂製のスキッドプレートを備えるなどした新形状の前後バンパー、現行ボルボ車に通じるデザインを用いたリヤコンビランプ、新意匠のフロントグリル、あるいは、ウインカー内蔵タイプに変更されたドアミラーなどが主だったところ。さり気なく、しかし従来から格段に洗練度を高めた印象を受ける。
インテリアしかり。新たにブラックカラーの樹脂仕上げとしたインナードアハンドルのほか、ウインカー/ワイパーレバー、ステアリングスイッチ、オーディオ/エアコン操作パネルのそれぞれにアルミニウムカラーのアクセントを効かせた運転席まわりは、従来と一線を画す上質感を演出。“サンドストーンベージュ”、“クオーツグレー”と呼ぶ新色を採用したパネルカラーもまた、最新モデルとしての新鮮味に彩りを添える。
さらに、今回、インテリアで注目したいのが、“インスクリプション”と呼ばれる新オプション。要は、標準仕様とは別に用意される最高級総革内装のプログラムのことで、シート&トリム/パネル/フロアマットのそれぞれに色やデザインなど、さまざまなバリエーションを設定。自分好みのインテリアに仕立てられるという寸法。40万円近いエクストラフィーが必要だが、プレミアムSUVたるXC90では必然とも思える追加メニュー。オーナーの所有満足感は完璧に満たされるに違いない。