【エコプロダクツ06】ホンダの太陽電池、将来シャープのような存在に

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【エコプロダクツ06】ホンダの太陽電池、将来シャープのような存在に
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「来てくれる人はみんな『FCXコンセプト』ばかり注目して、太陽電池についてはほとんど見てくれない」

ホンダは東京・有明の東京ビッグサイトで開催された「エコプロダクツ2006」(14日〜16日)に出展したが、同社担当者はため息混じりにこう漏らした。

ホンダは12月1日に自社開発の次世代型太陽電池の製造・販売を行う子会社「ホンダソルテック」を設立し、太陽電池事業に本格参入した。来年秋には年産27.5MW(メガワット)規模の工場も熊本で稼働する。

太陽電池の世界需要は現在1250MW(06年見込み)で、そのうちシャープが500MW、京セラが240MW の生産能力を誇っている。文字通り、それらの企業に比べると、クジラとメダカといった感が否めない。

しかし、ホンダのそれは従来の結晶シリコン系太陽電池と比較して、製造過程での消費エネルギーを約半分に抑えて二酸化炭素の排出量を低減した、環境に優しい太陽電池とのことだ。2010年稼働予定の寄居工場(埼玉県)にはこの太陽電池が設置されるそうで、同社担当者は「将来、シャープのような存在になりたい」と熱い眼差しで語っていた。

《山田清志》

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