見た目の第一印象はメルセデスのコンパクトカーを、さらに小さくしたような感じ。ボディは小さく見えるが、なかなかに存在感のあるデザインだ。
サイドウインドやリヤゲートは、思い切ったデザインに挑戦しているが、後方視界を妨げていない実直な作り込みは、いかにもスズキの軽自動車といったところだ。
走らせてみても予想以上によく走る! 少し速めの速度でコーナリングを試みても、素早くフロントが入り、コーナリング中もステアリングを切れば切ったぶんだけ、グイグイと曲がってくれる。『スイフト』や『SX4』で身に付けた、欧州テイストのハンドリングが、初めて軽自動車にも生かされてきたようだ。
ただし、パワートレーンは60psのマイルドターボが頂点というのが残念。フットワークがいいだけに64psのターボも欲しくなってしまう。トランスミッションも従来からある4速ATだが、シーケンシャルモードが付きスポーティなシフトワークが楽しめる。初代『セルボ』のような、“小粒でもピリリと辛い”テイストを秘めた軽自動車だ。
■5つ星評価
パッケージング:★★★☆☆
インテリア/居住性:★★★☆☆
パワーソース:★★☆☆☆
フットワーク:★★★★★
オススメ度:★★★★☆
岡島裕二| モータージャーナリスト
20代前半にレースの参戦資金調達のために自動車専門誌出版社に勤務。その後ウェブ編集者を経て、2003年よりフリーモータージャーナリストに転身。レース経験を生かした試乗インプレッションと、貧乏生活から芽生えた価値観をもとに、クルマの本質を鋭く分析。

 
    
 
          
 
           
           
           
           
           
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