国内向けの新型日産『スカイライン』(20日発表・発売)のトランスミッションは、全車5ATが採用されている。
トヨタや欧州車は積極的に6ATを搭載しているが、5ATではハンデにならないのだろうか。新型スカイラインの開発を取りまとめた、日産自動車商品企画本部の大澤辰夫さんに話を聞いた。
「確かに6ATのメリットもありますが、スカイラインはエンジンとのマッチングも含めて、5ATでも問題ないと判断しています。新型スカイラインの5ATには、新たにDSモードを設けております。これはDレンジのスポーツモードで、加速中は高回転を維持し、減速時には自動でブリッピング(空吹かし)を行い、積極的にシフトダウンしていきます」
「また、マニュアルモードではマグネシウム製のパドルシフトを駆使した、スポーティなシフトワークを楽しんでいただけると思います。もちろんマニュアルモードでのシフトダウン時も、ブリッピングを行いますのでスピーディなシフトダウンが可能です。5ATではありますが、操って面白いミッションに仕上がっていると思います」という。
確かに、このミッションなら、5ATでもスポーティにスカイラインを操ることはできそうだ。実利のある6ATには究極の5ATで対抗しようというのが、スカイラインの考え方のようだ。