イギリスの専門誌『Race Engine Technology』(レースエンジンテクノロジー)誌は、アウディのV12ターボディーゼルエンジンを、「レースエンジン・オブ・ザ・イヤー2006」、および「代替技術レースエンジン・オブ・ザ・イヤー」に選出した。
表彰されたのは「R10 TDI」エンジン。最高出力650ps、最大トルク1100Nm。アウディは今年のルマン24時間耐久レースにおいて歴史上初めてディーゼルエンジン搭載のスポーツカーで優勝した。このディーゼルテクノロジーが、F1をはじめとするすべてのモータースポーツの中で最高位を獲得した。
また、アウディスポーツエンジンテクノロジー責任者であるウルリッヒ・バレツキーにも「デザインエンジニア・オブ・ザ・イヤー」が授与された。
このルマンでの経験から得られた技術は『Q7 V12 TDI』の6.0リットルV12TDI(最高出力500ps、最大トルク1000Nm)に反映され、9月に発表されている。すでに、世界中で販売されているアウディの新車の2台に1台はディーゼルエンジンモデルであり、この比率はさらに高まっている傾向にあるという。