EVS22のフォードブースでもっとも注目を浴びていたのは、今年1月のデトロイトモーターショーでお披露目され、最優秀コンセプトカーに選ばれたハイブリッド・コンセプトカー、『リフレックス』コンセプトだろう。
洗練されたエアロダイナミクスのクーペスタイルとアメリカンマッスルのテイストを融合させたフォルムが魅力的だ。
フロントにエンジンとモーターのハイブリッド駆動システム、リアアクスルに電気モーターを装備する電気式AWD(4輪駆動)方式を採用している。
エンジンは1.4リットル直4DOHCターボのクリーンバイオディーゼルで、ハイブリッドシステムはトヨタ『プリウス』などに搭載されている「THS? 」と同様、2モーター方式で、エンジンを発電にも駆動にも用いるシリーズ・パラレルハイブリッドだ。バッテリーモジュールにはリチウムイオン電池セルを使用する。
このディーゼルハイブリッドのいちばんのメリットは何と言っても燃費。「リフレックスは燃費はシティ、郊外の混合モードで65マイル/ガロン(約27.6km/h)を実現していますこのハイブリッドシステムは実用化を前提にしたもの」と、フォード関係者は技術力に自信を見せる。
燃費だけでなく、パワーのほうも充分。システム出力はエンジン回転数6000rpmのときに155psに達するという。