【光岡 オロチ 発表】環境に優しいスーパーカー

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光岡自動車の新“ファッションスーパーカー”『オロチ』(大蛇)のエンジンは、トヨタ『クルーガー』の北米仕様、現地名『ハイランダー』などに搭載される「3MZ-FE」型3.3リットルV6・DOHC横置き。

最高出力はオリジナルの215psから233psへと、若干引き上げられている。トランスミッションもハイランダー用の電子制御5速ATで、MTは設定されない。

オロチのパワーウェイトレシオは6.78kg/ps。他のモデルを例に取ると、ちょうどトヨタのミディアムハイセダン『マークX』の2.5リットルと3.0リットルとの中間に位置する数値である。

「速さは追求しなかった」(光岡進会長)という“ファッションスーパーカー”ではあるが、日本の道路環境下ではそれなりにスーパーカーらしく走らせることも可能である。最高速度は「速くないとは言っても、230km/hくらいは出ますよ」(寺尾氏)。

燃費は、都内ではリッター3キロ程度に落ち込みかねない欧米のスーパーカーに比べて、はるかに良好だという。光岡進会長いわく「環境に優しいスーパーカー」である。

《井元康一郎》

井元康一郎

井元康一郎 鹿児島出身。大学卒業後、パイプオルガン奏者、高校教員、娯楽誌記者、経済誌記者などを経て独立。自動車、宇宙航空、電機、化学、映画、音楽、楽器などをフィールドに、取材・執筆活動を行っている。 著書に『プリウスvsインサイト』(小学館)、『レクサス─トヨタは世界的ブランドを打ち出せるのか』(プレジデント社)がある。

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