【ITS世界会議06】これぞ本場のPND---TomTomのテレマティクス

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【ITS世界会議06】これぞ本場のPND---TomTomのテレマティクス
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英国ロンドンで開催中の第13回ITS世界会議では、欧州で人気のPND(パーソナルナビゲーションデバイス)の展示が活況を呈していた。

中でも注目は、オランダのPNDメーカー TomTomのブースだ。同社は「tomtom mobility solutions」と銘打って、従来のナビゲーションサービスだけでなく、テレマティクス関連の新サービスを積極的に紹介していた。

まず乗用車向けとしてユニークなのが、オランダのボーダフォンと共同で実施している渋滞情報収集プローブシステムだ。

これはオランダ・ボーダフォンと契約するGSM携帯電話の制御信号を収集し、道路上の渋滞状況を把握するもの。携帯電話の移動速度と方向を分析して道路上のユーザー把握。移動速度が速ければ「順調」、遅ければ「渋滞」という具合に、大まかな渋滞状況を把握する。TomTomユーザーがその渋滞情報を取得するには、年間20ユーロの利用料が必要になるという。

携帯電話の制御信号による位置把握は、日本でもNTTドコモがiエリアとして提供しているが、それをプローブシステムに応用するというのはユニークだ。基地局を使った位置把握の場合、GPSほど精度の高い位置把握は困難なため、日本のように細かい道路やクルマ以外の交通利用者が多いと区間の把握が難しい。クルマ移動が中心で、郊外にいくと道路がそれほど混み合っていない欧州ならではのプローブシステムといえる。

一方、TomTomは商用車テレマティクスにも進出している。同社は商用車向けに、配送車の運行管理をするネットサービスを実施。GSM/GPRSに接続したTomTom端末にメッセージや目的地情報が転送される仕組みだ。この商用車向けシステムは約700ポンドで販売されているという。

《神尾寿》

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