出光、日本初のガソリンスタンド併設型水素ステーション建設

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出光興産は千葉県市原市に水素ステーションを建設する。市原水素ステーションは、日本初のガソリンスタンド併設型水素ステーションで、完成予定は12月初旬。

同社は04年4月に神奈川県秦野市に水素ステーションを建設し、2年間運用を続けてきたが、このほど千葉県市原市に移設することにした。市原水素ステーションでは、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「水素社会構築共通基盤整備事業」の一環で、給油所併設型水素ステーションの安全検証、安全対策の妥当性の検証を目的にデータの取得・提供を行う予定。

この水素ステーションの特徴は、水素製造設備の長時間運転が行える点にある。現在、水素は燃料電池車に供給することでしか消費できないため、設備を長時間運転させることが難しい状況にある。それを、同ステーションでは、長時間連続運転した設備のデータを取得するために、製造した水素を改質器の燃料として消費できるように工夫した。

これにより、水素の消費量が増えるため、設備の長時間連続運転が可能となった。同社では、設備の耐久性や安全性の向上に向けた検討を積極的に実施していく方針だ。

《山田清志》

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