東京臨海都心の東京ビッグサイトで開かれたグッドデザイン・プレゼンテーション2006。機能部品と考えていたタイヤにもデザインというものが存在した。
ダンロップのル・マン『LM703』は純正サイズでの履き替え層から、インチアップユーザーまで、様々なニーズに対応するコンフォートタイヤだ。タイヤ内面に特殊吸音スポンジを搭載することにより、今まで消すことの難しかったタイヤ内部の共鳴音を大幅に削減することに成功したという。
デザイナーのコメントは「タイヤは元来、黒くて丸く差別化しにくい商品でしたが、この商品開発にあたり目指したものは、目に見える技術の視覚化、それが特殊吸音スポンジの搭載です」とのこと。
会場では、ハンマーが用意され実際にタイヤを叩くことができ、スポンジの付いていないものは太鼓のように響いていたのに対し、スポンジ付きのものは共鳴音が抑えられていた。
「ほんとうにこれだけのスポンジで効果があるの?」と効果を疑っていたが、明らかな違いに感心してしまった。