フォードでは、カリフォルニア州内で販売される2.0リットル「デュラテック20E」エンジン搭載の2007年モデルフォード『フォーカス』に、PZEV(Partial Zero Emissions Vehicle=部分的に排ガスゼロの車)というバッジをつけることを発表した。
カリフォルニア州でフォードが販売するフォーカスの97%はこのデュラテック20Eエンジン搭載のため、実質的にすべてのフォーカスにこのバッジが付くことになる。
目的は、アメリカの中でも特に排ガスに対する法案の厳しいカリフォルニアで、「ハイブリッドでなくともこれだけの燃費が実現できる」ことをユーザーに知らしめるため。
フォーカスはカリフォルニア州が定める超低燃費(PZEV)カテゴリーに入っており、その燃費はフォード『エスケープ・ハイブリッド』と同等だという。PZEVは従来の車と比較して8割以上炭素化合物を減らした超低燃費基準に合致した上、メーカーが15年/15万マイルのライフタイム保証を燃費基準に対してつけることが条件となっている。そのため、ハイブリッドモデルであってもPZEV基準に合致しない車もある。
カリフォルニア州によると、現在州内でPZEV基準に合致している車はおよそ50万台で、うち9万台が03年以降のフォーカスだという。
フォーカスは価格も1万4075ドル(約164万円)からと手頃で、車選びの基準を燃費に置き始めた人々の間でブームとなる可能性が高い。