日産自動車が22日発表した新世代V型6気筒エンジン「VQ35HR」(3.5リットル)と「VQ25HR」(2.5リットル)は、吸排気両側への連続可変バルブタイミング機構(CVTC)採用による燃焼制御の高度化やフリクション、ポンピングロスなどの改善により、出力、燃費性能を旧型に比べ大きく高めた。
新エンジンはまず、新型『スカイライン』に搭載されるが、発進から100km/hに至るまでの時間は、2.5および3.0リットルエンジンともに、従来エンジン搭載車に比べ1秒余り短縮した。
3.0リットルの場合、約6秒で100km/hに達するという。CVTCは吸気側が油圧式、排気側は電磁式としている。
シリンダ内のフリクション低減では、コンロッドの寸法を長くし、ピストンへの摩擦圧力軽減につなげている。また、ピストンのスカート部(下部)の形状も面圧が小さい部分についてはスカート幅を小さくし、抵抗を抑制する形状とした。