フォードがV10水素エンジンの生産開始

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フォードがV10水素エンジンの生産開始
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フォードではミシガン州ディアボーンの工場で、6.8リットルV10の水素燃料エンジンの生産に着手した。この水素エンジンは、従来の燃料電池車とは異なり、内燃機関で直接水素をエネルギーに置換するもので、燃料電池よりも効率性が高いという。廃棄物としては水以外の有害物質はほとんど排出されない。

フォードではこのエンジンを『E-450』シャトルバスに利用する予定。こうした水素燃料エンジンの開発はアメリカのメーカーとしては初で、フォードでは「エコカー開発のトップランナーとしての重要なマイルストーンとなる」と語っている。

同時にフォードではイギリス国内に18億ドルの投資を行い、6年以内に同国内でハイブリッド車の生産を始めることも明らかにした。狙いとするのは1ガロンあたり70マイル走行が可能な『フォーカス』のハイブリッドモデル生産だ。

フォードでは2010年までに年間25万台のハイブリッド生産を目標としており、フォードとその傘下グループ全体のおよそ半分のモデルでハイブリッドバージョンを提供する、と公言している。しかしこの目標達成は困難であると首脳部が認識し、今回の水素エンジンなど他の低公害車両の開発も合わせて全体での排ガス低減につなげる姿勢に改めるとしている。

《Sachiko Hijikata, US editor》

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