三菱ふそうトラック・バスは、パラレル式ディーゼルハイブリッドシステムを搭載した小型トラック『キャンターエコハイブリッド』を5日から販売開始したと発表した。
キャンターエコハイブリッドは、大幅な燃費向上と排出ガス低減を実現し、運転操作の負担を軽減したイージードライブの提供を目指して開発した。環境性能面でも世界で最も厳しい新長期排出ガス規制の規制値を、小型トラックとして国内で初めてクリアし、国内ブランドのハイブリッド商用車の中ではトップレベルの燃費を誇る、としている。
5日、東京で開催されたキャンターエコハイブリッドの発表会には、ダイムラークライスラー社のディーター・ツェッチェ会長、同トラックグループ総責任者のアンドレアス・レンシュラー氏らも来日して出席した。
ツェッチェ会長は「キャンターエコハイブリッドの登場は、世界のトラック業界における画期的な出来事で、この先進的な技術は環境とお客様双方に恩恵をもたらす。ダイムラークライスラートラックグループのアジアにおける要である三菱ふそうは、同車の発表により、グループが追求する環境維持と顧客価値の向上を具現化し、商用トラック向けハイブリッド技術における世界でのリーディングポジションを確固たるものとする」と述べた。
キャンターハイブリッドの販売目標は06年末までに400台。価格は2トンクラスが487万5150円。