三菱ふそうトラック・バスは11月26日、大型トラック『スーパーグレート』のセミトラクタに第5輪荷重20トン車を新規設定したと発表した。
現行スーパーグレートの重量物運搬用セミトラクタ「FV-R」型(リーフサス車・6x4後2軸)に、第5輪荷重20トン車を新たに追加した。従来から展開する第5輪荷重13トンから18トンのラインアップに加え、重量物輸送における多様なニーズに対応する。
スーパーグレート現行モデルから設定する6R30エンジン(総排気量12.8L)で390kW(530PS)の高出力を実現したことにより、第5輪荷重20トンの牽引性能を確保した。これにより、従来の機種では対応が難しかった重機や建設機器などの重量物輸送や特殊用途のトレーラー牽引が可能となった。
また、FV-R型第5輪荷重20トン車には、速度制限装置(NR:Noise Reducer装置)をオプションで設定し、より重量の大きい荷物の牽引が可能になった。速度制限装置は、重量物運搬セミトラクタにおいて最高車速を制限することで、被牽引車の積載量をより多く確保するための装置だ。
現行スーパーグレートで展開する6R30エンジンは従来モデルから燃費性能を約5%向上させ、「2025年度重量車燃費基準(JH25モード)」に適合した。
三菱ふそうトラック・バスは物流業界の多様なニーズに応える製品開発を通じて、様々な輸送ニーズに対応したトラックの提供を今後も目指していく。



