「今回のモーターサイクルショーでは、華々しいオートバイの展示をやめて、可能な限り地べたにおいて来場者にまたがってもらうようにした」
3月31日−4月2日にかけて、第33回東京モーターサイクルショーが東京ビッグサイトで開催されたが、スズキ関係者はこう語り、さらに続けた。
「やる側のプライド、満足感はいらない。お客様に楽しんでもらえばいい。オートバイの横に立てかけてある値段表でも、特別につくったものではなく、その辺に売っている3500円の汎用品ですよ」
文字通り、徹底して無駄を省くという発想だ。バイクショップの名前も、そのものずばり「スズキバイクショップ」。「SBS」とすると、顧客にそれを認知させるために、広告宣伝活動をする必要があり、余分なコストがかかってしまうというわけだ。