レクサス『GS450h』の10-15モード燃費は14.2km/リットル。同じく3.5リットルV6を搭載するGS350の同10.0km/リットルに対する改善率は42%。平成22年度燃費基準+5%も余裕を持ってクリアしている。
車両重量は「GS350」の1640kgに対して1890kgと250kg増加しているが、ハイブリッド化による効率向上は加速性能、燃費の両面で、そのハンディを補ってありあまるものと言える。ちなみにGS450hは「VDIM」(アクティブステアリング統合制御)、アクティブスタビライザーサスペンションシステムなど、重量のかさむデバイスが標準で装備されているため、ハイブリッド化による重量増加は200kg未満とみられる。
もっとも、純ガソリンモデルに対する燃費改善率は、トヨタ『ハリアーハイブリッド』に比べてずっと小さい。エンジン自体の排気量が大きいことに加え、ハイブリッド化によって得られたリソースの多くを動力性能に振っているためと考えられる。本格的に動力性能側に振ったハイブリッドカーがどのようにユーザーに受け止められるか、トヨタにとっても試金石となるモデルだ。
排出ガスもSU-LEV(平成17年基準排出ガス75%低減レベル)を達成しており、グリーン税制の適用を受けることができる。