朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2006年3月7日付
●GM、スズキ株17%分売却(読売・2面)
●GM再建険しい前途、「こんなに困っていると」スズキ会長(読売・11面)
●中島洋元衆院議員への贈賄罪、富士重元会長ら有罪確定(読売・37面)
●トヨタ10位以内に7車種、先月・車種別販売(毎日・10面)
●毎日経済賞、大塚氏と張氏を表彰(毎日・10面)
●悪用しないで、障害者用駐車場に健常者、苦情急増(毎日・31面)
●タイヤロックが効果25台中23台、自動車税納付(産経・27面)
●だっこでは命守れない、チャイルドシート装着率5割(東京・11面)
●GMの金融子会社買収、農林中金が参加検討、サーベラス陣営に10億ドル出資(日経・1面)
ひとくちコメント
「こんなにGMが困っているとは思わなかった」---都内で緊急記者会見したスズキの鈴木修会長は、GMからの売却打診に応じたことについて、こう感想を述べた。
きょうの各紙が取り上げているが、GMは筆頭株主として保有しているスズキ株(発行済み株式の20%)のうち17%を、株式市場を通じて売却、残る3%の保有は続け、資本提携関係は継続すると、発表した。スズキはGM売却数と同数を市場から自己株式として取得する予定で、取得価格は2300億円になる見込み。
GMは深刻な経営不振から大規模なリストラを進めており、資産売却の一環として、昨年10月の富士重工業の全株(約20%)に続いてスズキ株の大半も手放す。GMはいすゞ自動車株も7.9%保有しており、次はいすゞ株の放出のタイミングが焦点になる。