三菱自動車の新型軽自動車『i』(アイ)。発売直後の現在は全車ターボモデルというグレード構成だが、今年秋(9月が有力)にはターボなしの自然吸気モデルがラインナップされるという。
アイは「軽自動車のプレミアムモデルというポジションを狙う」(商品開発本部・増田浩久氏)というが、普及グレードの「M」の価格が138万6000円(FWD)というのは、価格競争力の面では決してライバルに有利とは言えない。
ボトムエンドユーザーは『eKワゴン』シリーズが受け皿となるが、デビューからすでに4年以上が経過しており、ラインナップに厚みを持たせるためには i の自然吸気モデル追加は自然な成り行きでもある。
エンジンそのものはターボと同様、新世代の連続可変バルブタイミング機構付き3気筒DOHCで、燃費性能は旧世代モデルを上回るものになりそうだ。また、タービンやインタークーラーが取り外されるぶん車体も軽くなるだろう。ちなみに価格はターボに比べ、10−15万円ほど安くなるという。i は気に入っているがターボはいらないというユーザーは、秋まで様子を見るのも手だろう。