カリフォルニアは言うまでもなく世界最大級のマーケットである。VW(フォルクスワーゲン)では新たにロサンゼルスの西、サンタモニカにデザインスタジオを作り、カリフォルニア市場にターゲットを絞った「非常にユニークな」クルマを開発、ロサンゼルスモーターショーに展示した。
若手デザイナー2人の共作によるVWの提案とは、バイクとクロスオーバー、さらにそれらの中間に位置するクルマ、『GX3』である。前が2輪、後ろが1輪の3輪車で、全長3753mm、幅1850mm、高さ1210mmのコンパクトサイズの2シーター。
搭載するエンジンは1.6リットル4シリンダー、125hpながら、重量わずか570kgという軽量ボディをいかして0-60マイル/hを5.7秒で達成するピュアスポーツカーだ。しかも燃費は46マイル/ガロン。これはカリフォルニアが定める、「1人乗りでも優先レーンを走ることができる」条件を満たす。
しかも、VWが予定する価格はなんと1万7000ドル以下。「カリフォルニアの人のために作った」とメーカーが豪語するピュアスポーツ、オープントップのファンカー、発売時期は未定だが、早ければ2007年中にも可能とあって、今回のLAオートショーでナンバーワンの注目度となった。