新型『エクスプローラー』の位置づけはビッグマイナーチェンジモデルだが、エンジニアリングを含め、内容的にはフルモデルチェンジに匹敵する。このまままったく新スタイリングのボディを与えてしまってもいいのではないかと思われるほどだ。
ボディワークは徹底的に強化された。ボディの基礎部分であるラダーフレームは新設計され、フレームレールの幅、厚さともにアップ。またクロスメンバーはフレームレールに縦貫させたうえで貫通部の周囲を完全に溶接し、強度を大幅に向上させている。
ボディとサスペンションの接合部には、穴を開けた鋼板を接合させるのではなく、鋼板を合わせてから穴を開けるポストピアシング工法を採用し、シャーシの組み立て精度を上げている。これらの新エンジニアリングにより、ボディ剛性はねじれ55%、曲げ63%、サスペンションマウント部については実に593%と、それぞれ大幅な向上を果たしている。
このフレーム剛性アップは、乗り心地や騒音低減に大いに寄与している。また、オフロードでタフな走りを試みても、ボディのきしみはほとんどないという。