V8エンジンを高出力タイプに換装、ボディ剛性の大幅向上、内装の全面刷新など、フルモデルチェンジに近いビッグマイナーを受け、商品力が大幅に強化された新型フォード『エクスプローラー』。日本市場での競合車種は……。
まず名前が挙がるのは、同じアメリカ車のライバル。「GMのシボレー『トレイルブレイザー』、3カ月前にフルモデルチェンジされたばかりのジープ『グランドチェロキー』あたりが直接の競合相手となるでしょう」(プロダクトマーケティング部・竹鼻淳氏)
が、相手はアメリカ車ばかりではない。エクスプローラーは旧型時代から、日本車と競合することがしばしばあったという。この点、輸入車のなかではやや異色なポジションにある。「日本車ではトヨタ『ランドクルーザー100/シグナス』とよくぶつかります。新型になって静粛性やボディ剛性が大幅に上がり、販売店の営業担当者からは、これならランクルにも十分勝てるという声もよく聞きます」(竹鼻氏)。
新型エクスプローラーの価格は4.0リットルV6の「XLT」が425万円、4.6リットルV8の「エディーバウアー」が520万円と、このクラスとしては価格競争力は十分。「近い将来、フォード車の販売を年間1万台に引き上げたい」(佐藤勝彦社長)というフォードジャパンの戦略の中核モデルとなるのは間違いないところだ。