日本自動車工業会の小枝至会長は24日の定例記者会見で、自動車メーカーの株価について話し、「もう少し評価していただいてもいい」との個人的な見解を示した。
自動車メーカーの中間決算は出そろったが、経営状況は総じて堅調で、小枝会長は「特に売り上げについてはたいへんなスピードで拡大している。自動車産業は成長産業です」と強調し、いまの自動車メーカーの株価に不満の様子。
「普通伸びるときは先行投資をしますので、利益率は落ちるんですが、利益率を確保したまま成長している。これをぜひ評価してもらいたい」と小枝会長。
この背景には、小枝会長が共同会長を務める日産自動車株がなかなか上がらないということがあるのかもしれない。というのも、トヨタは今年11月21日に6080円と10年来の高値を更新し、ホンダも10月17日に同じく10年来の高値を更新している。ところが日産は今年の高値が10月5日の1347円で、10年来の高値1455円を更新していないからだ。
小枝会長としては、それが腑に落ちず、もう少し日産に注目してほしいということなのだろう。