【東京モーターショー05】住友ゴムの「空力」タイヤ

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いよいよ市販量産レベルへと到達した、ダンロップファルケンの石油外資源タイヤ『ENASAVE ES801』(エナセーブ)。開発技術陣の長谷川裕貢氏(同社タイヤ技術本部・副本部長)は、タイヤ開発の長い歴史にも言及しながら、この新技術の重要性と先進性を説いた。

「1888年にジョン・ボイド・ダンロップが世界初の空気入りタイヤを発明した当初、その材料は100%の天然資源である天然ゴムだったわけです。しかし、天然ゴムはころがり抵抗の低減などには優位ながら、発熱性に問題を抱えていたり、安定した生産加工が難しかったりと、クルマが高性能化していくなかで対応しきれなくなってしまったんですね」

「そこで石油資源が原材料として登場し、主流化することで、タイヤ技術は大きく発展したのです。そして現在、石油資源の枯渇化が進むなかで、ころがり抵抗の少ない天然ゴムが再度注目されるようになり、この天然ゴムの低燃費性を活かしつつ、走行性能も犠牲にしない“改質天然ゴム”を、我々は開発するに至りました」

改質天然ゴムを主成分として生まれたエナセーブは、「エアロダイナミクスも重視した」ということで、サイドウォールに入っている文字が最小限の大きさと数にとどめられているのも特徴。これらの工夫によって、ドアミラー1枚ぶんの空気抵抗削減にも成功しているとのことだ。

もちろん、走りの性能を犠牲にすることなく、環境保全を追求することができたからこその市販化。21世紀のタイヤ生産の主流となることが期待される。

《遠藤俊幸》

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