住友ゴムグループのファルケンタイヤヨーロッパは、ドイツで開催されたニュルブルクリンク耐久シリーズの開幕戦の4時間耐久レースの最高峰クラスSP9 PROにおいて、ポルシェ『911 GT3R』 3号車が総合優勝を果たしたと発表した。
さらに、SP8T、AT2、AT3クラスに参戦したファルケンタイヤ装着車もそれぞれ勝利を収めた。
レース序盤、突然の豪雨によりコースコンディションが大きく変化。ファルケンモータースポーツチームは的確な判断でタイヤ交換を行い、徐々にペースを上げていった。2時間を過ぎる頃には、ファルケンの2台がレースをリードする展開となった。
最終的に3号車と4号車は3位以下に1分以上の大差をつけ、完璧なワンツーフィニッシュで開幕戦を飾った。この勝利は、6月に開催される24時間レースに向けた幸先の良いシーズンスタートとなった。

AT3クラスでは、元ドイツ代表サッカー選手のマックス・クルーゼ氏が率いるMax Kruse racingの3台がワンツースリーフィニッシュ。AT2クラスも同チームの644号車が優勝した。SP8Tクラスでは、名門チームBLACK FALCONの「Team BILSTEIN by BLACK FALCON」150号車が後続に6分以上の大差をつけて優勝を果たした。
ファルケンタイヤ装着車は計4クラスで勝利を収め、幅広いクラスでタイヤのグリップ性能と耐摩耗性能の高さを示した。
住友ゴムグループはモータースポーツ活動を研究開発の場として位置づけている。ファルケンモータースポーツチームと協業し、独自のセンサーレスのセンシング技術「センシングコア」をニュルブルクリンクで行われるレースに投入。現在は、レース中のスローパンクのタイヤトラブルを早期に検知するシステムの開発を進めている。
