メルセデスベンツは、ドイツで開催中のフランクフルトモーターショー(一般公開:17−25日)において、高級サルーン『Sクラス』の新型を公開した。
新型Sクラスは、メルセデスベンツの開発した新しい安全技術を数多く導入した新たなスタンダードとも言えるモデルだ。まず、レーダーによって車間距離が小さくなりすぎた際に警告を発する「ブレーキ・アシスト・プラス」、急ブレーキを踏んだ際に乗員を保護するようにシートの体制を替える「プリセーフ」などが搭載されている。
また、走行時に運転者の体の動きを押さえる「アクティブ・ボディ・コントロール」、渋滞時に自動的に車間距離やスピードを調整する「ディストロニック・プラス」、後退時にレーダーで後方の危険を警告する「パーク・アシスト」、赤外線を利用して夜間走行時に前方の危険を警告する「ナイト・ビュー・アシスト」といった機能も搭載されている。
メルセデスベンツでは、こうした安全技術に関するデモンストレーションを行うためのブースも設置し、現在開発中の技術も含めた展示を行っていた。「安全」が、メルセデスベンツの今後の技術開発の1つの重点項目となっていることを伺わせる。