ダイハツ『コペン』のヨーロッパ仕様にはDOHC・4気筒1.3リットルが搭載。同時にワイドボディのコンセプトモデル「コペンZZ」も発表された。
今回ヨーロッパでデビューしたコペンは全幅、全高は日本仕様と全く同じだが、64kWを発揮する1.3リットルエンジンを搭載する為、ボンネット上のパワーバルジが大型化されている。フロントバンパーの大型化により結果、全長は45mm延長され3440mmになったと共に、排気量の大きい4気筒エンジンを搭載した事により車重も1040kgに増えている。
同時に発表されたワイドボディのコンセプトモデル『コペンZZ』は、コペンをベースに前後70mmずつトレッドを拡大。さらにポルシェターボなみに張り出した前後フェンダーで全幅は1600mmとなったとともに、前後大型バンパーにより全長は3550mmに延ばされている。
デザイン部担当の永田潤取締役が「いつも軽自動車ばかりやっており、コンパクトにまとめる傾向が強かったのですが、今回は我々のパワーを見せよう、ということで“魅力的な踏ん張り感”を表現してみました。デザイン上のキーワードは“塊と力強さ”です」というグラマラスなボディのコペンZZ。
とはいえ力強さを表現しながらもコペン本来の可愛らしい持ち味はしっかり継承。コンセプトモデルという事で各部を軽量化した結果、車重は880kgに押さえられた。77kWを発揮する1.5リットルDOHCエンジンを搭載する。
なお排気量拡大版コペンの日本投入は、長らく求められているが具体化していない。ダイハツでは「盛り上がってくれば……」と含みのある発言をしている。