朝刊から気になるニュース、気になる自動車関連記事をピックアップ、その内幕を分析するマスコミクルージング(原則として朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版を対象にチェック)。
2005年9月6日付
●保険金未払い、損保ジャパン9億1742万円 東京海上日動も1万7000件(読売・10面)
●米ハリケーン 日本企業続々支援表明(読売・11面)
●BARホンダ代表「期待に応えられていない」琢磨、残留“黄信号”(読売・27面)
●中古車価格が急騰 高級セダン「アリスト」(朝日・11面)
●政党活動嫌悪で賃金格差、スズキに賠償命令、6人に3500万円地裁浜松支部(朝日・38面)
●身分証替えて、マレーシア(毎日・7面)
●トヨタ1億円以上の資金提供へ、中国で技能教育強化、過去15年で5700人育成(産経・8面)
●ガソリン不足解消は不透明、米ハリケーンで石油備蓄放出(日経・3面)
●インド BMW、VWも進出、乗用車生産、内外15社に(日経・9面)
●パキスタンの四輪車生産増強、ホンダ(日経・13面)
●「IMV」関連、輸出1400億円に、トヨタのタイ子会社(日経・13面)
ひとくちコメント
スズキの社員と元社員が 共産党員としての活動を理由に賃金や昇格で不当な差別を受けたとして、差額賃金や慰謝料などの支払いを求めた訴訟の判決が静岡地裁浜松支部であった。きょうの朝日など各紙が社会面で取り上げている。
判決では「共産党の活動を嫌悪し、合理的理由なく低い考課をした」として、差額賃金や慰謝料など計約3522万円の支払いを命じた。
訴えによると、スズキの社員ら7人は1958−69年に入社し、組合活動などを通じて共産党に入党。勤務態度に問題はなかったのに、閑職に追いやられたり、著しく低い評価を受けたりし、同期、同学歴の平均賃金に比べ、年間約86−260万円低い格差があったという。
スズキ側は「思想信条に基づく差別はなく、業績、能力、勤務成績によって考課している」と主張していたが、地裁では会社側の主張を認めず、賠償命令を言い渡した。