ホンダの白石基厚専務(本田技術研究所社長)は5日、次期『シビック』のパワートレーン発表会場で「環境対応技術では、内燃機関の高性能化を徹底追求していく」と述べ、エンジン単体での燃費性能向上やクリーン化を基本とするホンダの開発方針を改めて強調した。
新型シビックには燃費や出力性能を高めた新しいハイブリッドシステムも搭載する。
白石専務は「メディアの皆さんの関心はハイブリッド同士で、他社よりリッター当たり何km多く走るかということかもしれないが、クルマとしての総合性能の方が重要」と述べた。
また、ホンダは2輪や汎用を含めると年2000万台のエンジン搭載製品を販売していることを引き合いに出したうえで、「これらの多くをハイブリッドにするのが理想かも知れないが、それはコスト面からも顧客のニーズとは合致しない」と語った。
ハイブリッドの環境性能は評価しながらも、エンジン単体の高度化で、まだまだやることが沢山あるということだ。