●インフィニティ日本導入はいつになる?
420万台の目標年度は、昨年4月にゴーン社長が概要を発表した際には07年度としていたが、1年あとにずらした。その理由をゴーン社長は「日産180の時と同様に、新モデルの投入が最終年度(07年度)に集中する。その成果をクリーンな形で捉えたいと思って08年度にした」と説明した。
そのうえで、「ともかく07年度についても400万台よりはずっと大きい数字になる」と述べ、計画の大幅な修正にはあたらないとの考えを示している。
また、高級車販売チャンネル「インフィニティ」の日本への導入については、昨年4月に「バリューアップ期間中」としていたが、今計画の「終了後」へと延期することを表明した。インフィニティを日本で展開するには、「販売店の顧客対応が完璧でなければならず、われわれはまだそこには到達していない」(ゴーン社長)とし、時期尚早との判断だ。
このように「バリューアップ」は1年前の構想段階から、微調整がちりばめられてのスタートとなった。強気で攻めるゴーン社長だが、「日産180」では、日本市場での思わぬ苦戦も味わい、よりステディな道を選択したといえる。
●これだけの不確定要素のなかで発進
●インフィニティ日本導入はいつになる?
●新型28車種、猛スピードで拡大
●世界市場で戦う日本発ヒット商品