気になるニュース・気になる内幕…今日の朝刊(朝日、読売、毎日、産経、東京、日経の各紙・東京本社発行最終版)から注目の自動車関連記事をピックアップし、その内幕を分析するマスコミパトロール。
2005年4月22日付
●社説・道路公団、民間経営者の手腕が生かせるか(読売・3面)
●大型売れずコスト下がらず、米車不振GM「投資不適格」寸前(読売・8面)
●自動車ショー開く上海 投資引き留め必死、当局幹部「デモ見舞い」奔走 日系企業「撤退はリスク大」=時時刻刻(朝日・2面)
●ダイムラーショック1年 三菱自動車再生足元から、グループに拡販、工場閉鎖延期(朝日・13面)
●トヨタ発祥の地 刈谷工場、福祉車両の生産拠点に(朝日・13面)
●反日デモ 自動車ビジネスに影響ない、投資・拠点整備を推進(産経・9面)
●ハイブリッドトヨタの挑戦、三重苦 難工程、大幅に「カイゼン」(東京・8面)
●全損車両をネツト競売 業者参加し再利用不正防止へ確実処理(朝日・19面)
●反日デモ、日中収拾へ糸口探る(日経・3面)
●中国資本が新車攻勢、上海ショーきょう開幕、日系は内容控えめ(日経・9面)
●GM危機見えない出口(下)、格下げなら販売失速(日経・9面)
●ビジネスマンのブランド評価、トヨタ2年連続首位、2位ホンダ、6位に日産(日経・15面)
ひとくちコメント
中国最大級の規模を誇る自動車見本市「上海モーターショー」が開幕、22、23日のトレードデーに引き継いて、24日から一般公開が始まる。開幕を前に、報道機関向けの内覧会が21日に開かれたこともあって、きょうの各紙が大きく取り上げている。
朝日は2面の特集コラム「時時刻刻」で反日デモの影響と中国当局、日系企業の思惑などを含めたレポートを伝えている。
産経は1面で「逆風? 車は未来志向」とトヨタブースのカラー写真を掲載、経済面では「大手メーカーの販売店から客足が遠のいたという声が寄せられている」と、自工会北京事務所のコメントなどを紹介している。
日経は、三菱自動車が踊りなどのショーを中止、スズキは津田社長の訪中、記者会見を見送ったことなどから「日系は内容控えめ」などと報じている。
反日デモが相次ぐ中国では日本製品不買を呼び掛ける声が出ており、日系企業は「刺激しない」(ホンダ幹部)というスタンスを余儀なくされている。各メーカーは一般公開中の来場者の混雑ぶりが気に掛かるところだろう。