【VWゴルフ GTX詳報】羊の皮を被った狼的なパフォーマンス

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VW『ゴルフ』に追加された最上級グレードのGTXには、6月に登場が予定されているGTIに搭載されるものと同じ、2リッター直噴ターボエンジンとDSGが採用されている。先にアウディ『A3スポーツバック』にも搭載された、この直噴ターボエンジンは、200ps/28.6kgmのスペックを持つ非常にパワフルなエンジン。

1800rpmで最大トルクを発生し、5000rpmまでそのトルクを維持する、扱いやすいうえにパワフルなユニットだ。発進時にラフにアクセルを踏み込めば、簡単にホイールスピンを起こすほどトルクがある。

もちろんそのときにはESP(エレクトロニック スタビリゼーション プログラム)が介入して、トラクションをコントロールしてくれるが、ESPが効いたあとも思いのほか力強い加速を続けてくれる。加えて排気音も、GTXのキャラクターにそぐわず野太い。

足まわりに関しては、GTをベースにリヤのスタビライザーを強化した程度なので、それほどハードではない。タイヤが17インチになっているので、多少路面からの入力は大きくはなるが、嫌な硬さは感じられない。じゅうぶんなストロークがあり、ボディの動きはしなやかさを持っている。

ブレーキに関してもディスクがサイズアップされ、GTよりも強化されているので、カッチリとしたペダルのタッチ感と優れた制動力を見せてくれる。

6月に登場するGTIもまた、先代の性能をはるかに上回るリアルスポーツへと進化する模様。そしてそのユニットをそのまま搭載した、新しいGTXも先代のGTXに比べて、はるかにスポーティな仕上がりだ。

インテリアには、本革シートやウッドステアリングといった豪華装備を持ちながらも、その走りはリアルスポーツの素質を感じさせるものだ。羊の皮を被った狼という表現は大げさに感じるかもしれないが、新しいGTXはそんな雰囲気を持ったクルマだ。

《岡島裕二》

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