パナソニック・ストラーダシリーズのカーナビは測位性能の高さも特長のひとつだ。『DV255』は3Dジャイロをフル活用し、GPS衛星からの電波が届かない場面でも自車位置を特定する演算形式「SALAS」(サラス)を採用。その性能をさらに向上させている。
3Dジャイロ自体はマイナーチェンジ前のモデル『DV250』にも搭載されていたが、SALASはナビ本体の取り付け確度(傾斜確度)を事前に入力することで、この傾斜角度を考慮した演算を行うようになっている。
地上部を一般道があり、その真上を高速道路が通るという道路構造は都市部に多いが、SALASはこうしたところで真価を発揮する。3Dジャイロが「傾斜路を進んでいる」と感知すれば、これをして「高速道路に進入した」と判断してくれる。
傾斜角度が少ない場合や、国道20号線(甲州街道)/首都高速4号線のように、一般道部分にも少なからずのアップダウンがある場所では「たまに失中する」のもご愛嬌だが、SALASのおかげで以前より確実に減少したことは事実。
また、地下駐車場や立体駐車場のようにGPS電波が届かないところをグルグルと周回し、その後に隣接した道路に出る…といった場面でもSALASは有効だ。
「駐車場でルート設定をしてから出発する」というシチュエーションは多いかと思われるが、DV255はSALASと素早いGPS測位性能のおかげで、地上に出た瞬間に正しい位置を表示してくれる。不慣れな土地でも進行方向を誤ることはなくなった。