三菱『ランサーエボリューションIX』のインテリアデザインは、基本的には『エボリューションVIII』と大きな変更点はないが、細かい改良は加えられている。
いちばん大きな変更部分はGSRのシートだろう。今までと同じレカロ社製のバケットシートだが、ランサーエボリューションIXからは、サイドサポート部分に本革が組み合わされた質感の高いデザインに変更されている。
三菱自動車商品企画本部 藤井啓史さんは「GSRに採用されたシートは部分的に本革を用いますが、身体をホールドする部分はファブリックですので滑ることはありません。逆に乗り降りの際に触れるような部分に使っていますので、その際には抵抗を減らして乗降性を高めています」とコメント。
確かにバケットシートの乗り降りは、サポート部分が大きく膨らんでいるので、乗降性は悪い。サポート部分だけ本革にするというのは効果的な手段だろう。
ほかにもRS以外にはアルミ製のスポーツペダルを採用。スポーティな雰囲気を高めるとともに、ペダルの軽量化と操作性を向上させている。
新たにインパネにはダークチタン調のパネルを採用。今までは少し演出の薄かったランエボのコックピットに、特別な雰囲気が生まれている。(つづく)