「IT政策パッケージ2005」の中で自動車は?

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世界最先端のIT国家の実現をめざす政府IT戦略本部は24日、5カ年計画の最終年にあたって「IT政策パッケージ2005」を策定した。パッケージは省庁横断で各分野にわたり様々な施策を提案する。

「生活」分野の「移動・交通の利便性と安全性の向上」について、(1)ITS分野で「ITSの高度化に向けた取り組み」を警察庁、総務省、経済産業省、国土交通省が、(2)「障害者や高齢者等の安全で円滑な移動支援」を警察庁、総務省、厚生労働省、経済産業省、国土交通省が、それぞれ策定している。

(1)ITSの高度化に向けた取り組み

「交通事故防止のための運転支援システムの推進」「狭域通信(DRSC)システムの推進」「高精度な道路交通情報提供の推進」「ETCの推進」を柱としている。

(1-1)交通事故防止のための運転支援システムの推進……自動車単体では対応できない事故への対応として車車間、路車間通信等を活用した運転支援システムの実現に向け、産学官が連帯して2005年度中に安全運転支援システム・走行支援システムの社会実験を実施するなど、強力な体制で推進する。

(1-2)DSRCシステムの推進……駐車場やガソリンスタンド等における料金決済など多様なITSサービスの早期実現に向け、2005年度中には基本的なサービスメニューの策定などを行う。

(1-3)高精度な道路交通情報提供の推進……道路交通情報の収集インフラの整備を推進、VICS車載器を活用した自動車からの情報の収集等について、2005年度中に規格・仕様を策定する。

(1-4)ETCの推進……2005年春までにはETC利用率を50%までに引き上げることを目標としてあげている。

(2)「障害者・高齢者等の安全で円滑な移動支援」

視覚障害者当の利用の多い信号交差点等を中心に歩行者等支援情報通信システムの整備を継続する。また、道路上の案内板や誘導ブロックに設置した電子タグなどと携帯端末との通信で、移動に関する情報を利用者のニーズに応じて提供・交換できるシステムの実証実験を、2005年に行う。

《編集部》

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