富士重工業(スバル)の竹中恭二社長は14日、新年の記者会見を行い、2005年の国内外販売計画を発表した。世界販売(海外は出荷べース)は04年実績比0.2%増の60万台と、ほぼ横ばいとした。
このうち国内は0.2%増の27万9000台で、軽自動車(16万6000台、0.3%増)、登録車(11万3000台、0.1%増)とも昨年実績並みの計画とした。
竹中社長は「国内市場はほぼ横ばいと厳しい状況が続く。軽の新モデル『R1』や大幅な改良を行う『フォレスター』などで拡販に努めたい」と述べた。
一方、海外は最大の市場である米国で年半ばに上級SUVの『B9トライベッカ』を投入する。米国では『レガシィ』などと合わせ「20万台を超えるレベルとし、3年連続で過去最高」(竹中社長)を目指す。
ただ、円高の進行や米国市場でのインセンティブの高止まりなどリスク要因もあり、海外全体では0.1%増の32万1000台と、慎重な計画とした。