デトロイトオートショー(デトロイトモーターショー)の一般公開に先立つプレス会見で、アメリカの自動車ジャーナリストが選ぶ「カー・オブ・ジ・イヤー」(COTY、カーオブザイヤー)が発表された。
今年はノミネーションの段階からアメリカ車の健闘が目立ち、一方日本車はほとんど候補に上がらない、という状況だった。下馬評では『モータートレンド』誌の「カー・オブ・ジ・イヤー」を受賞したクライスラー『300C』が有力、と言われていた。
さて、ふたを開けてみると期待を裏切らず、乗用車部門ではパワフルな「HEMI」V8エンジンを搭載したクライスラー300Cが2004年のCOTYに選出。また、SUV、トラック部門ではフォードの『エスケープ・ハイブリッド』が「トラック・オブ・ジ・イヤー」に選ばれた。
300Cはセダン復活を予期させるヒットとなっており、パワフル、ハイパフォーマンスという現在のトレンドリーダーでもある。エスケープは日本車の独壇場だったハイブリッドに食い込み、しかもSUVとしては初のハイブリッド、ということでも注目を浴びた。
このところ販売が低調なビッグ3にとって回復への起爆剤となってくれれば、という願いも今回の受賞にはこめられているようだ。