ダイハツは東京モーターショーに2台の軽カーゴを参考出品させている。一台はFRがベースの『FRC』(Reformed Compact Cargo)だ。FFベースの『FFC』がやさしいフロントマスクを持つ、女性的なデザインを採用してきたのに対し、FRCは直線基調の男性的なデザインを採用している。
エンジンはシートの下にすっぽりと納まっており、ちょうどシートの上に座っているようなレイアウトになる。このあたりの割り切りのよさも男性的な考え方だ。そのために室内長を思い切り稼ぐことができるので、長尺物の積載性には優れている。
FRCのラゲッジ回りのデザインは、スナップオンなどのツールメーカーが、サービスカーに使用している、デリバリーバンを小型化したようなスタイル。そのためか、工具メーカーのツナギを着た来場者が熱心にFRCに見入っている姿が印象的だった。直線基調のデザインは、コマーシャルバンとしても映えるエクステリアだろう。
ボディパネルなどはカーボンで製作されており、コンセプトカーの域を脱していないクルマだが、パッケージングには遊び心があふれており、覗いてみる価値のあるクルマだ。
東京モーターショーは一般公開3日から7日まで、千葉・幕張メッセにおいて開催中。