2004シーズンを締めくくる最終戦ブラジルGP。スタート30分前に小雨が降り出すという、難しい路面状況の中でレースがスタートした。
ほとんどのドライバーがスタンダードウェットを選択した中、ドライで勝負に出たのがルノー勢の2人とデビッド・クルサード(マクラーレン)。結果的にはこの選択が正解で、他チームも序盤で次々にドライへとスイッチした。
混乱するレースの中、トップに立ったのがフアン・モントーヤ(ウイリアムズ)。これをキミ・ライコネン(マクラーレン)が激しく追い上げる。来季チームメイト同士となる2人の争いをモントーヤが制し、今シーズン初優勝。ライコネンが2位、ルーベンス・バリケロが3位に入った(フェラーリ)。
レース終盤ではフェルナンド・アロンソ(ルノー)、佐藤琢磨(B・A・R・ホンダ)、ラルフ・シューマッハ(ゥィリアムズ)、ミハエル・シューマッハ(フェラーリ)の4人が数珠繋ぎの4位争いを展開。ラスト数周で琢磨がラルフに抜かれ、4位アロンソ、5位ラルフ、6位琢磨、7位ミハエル・シューマッハ。
B・A・R・ホンダのジェンソン・バトンはマシントラブルでリタイアに終わった。
このレースを最後にF1から撤退するジャガーは両ドライバーが接触してマーク・ウェーバーがリタイア。クリエンは完走を果たしたものの、残念な最終戦となった。
トヨタ勢ではヤルノ・トゥルーリ12位、リカルド・ゾンタ13位。ポイント獲得はならなかった。