昨年の東京モーターショーにも登場したダイハツ『ミラ・セルフマチック』は車いすのままクルマに乗り込むことができる自操式の福祉車両。
今年の東京モーターショー(プレスデイ:11月2日、一般公開:3−7日、千葉・幕張メッセ)展示モデルは市販に向けた、市販バージョンといえるものだ。
ミラ・セルフマチックにはクルマのシートを利用して作られた、専用の車いすが装備されている。この車椅子で運転席に仕掛けられた自動昇降装置を使うことで、介護者がなくとも自由に乗り降りできるようになっている。
昇降の操作はリモコンキーでも行うことができ、体の不自由な方でも、ひとりで行うことができる設定なっている。そしてクルマから降りれば通常の車いすと同じように行動できる。
クルマのシートを使っているために車いすの重量が35kgと、かなり重くなってしなうが、車いすがそのまま運転席になるのは便利なアイデアだ。運転に関しても足は使わず両手だけで操作できるように、引くとアクセル、押すとブレーキがかかる専用のレバーを装備している。
このシステムはドアが大きく90度まで開く、ミラの2ドア車がベースだからこそできたアイデア。導入時期や価格は明確になっていないが、市販化については間違いないようだ。